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■音の問題対処法

音の問題の根本的な解決方法はありません。まずこれからお話しなくてはなりません。基本的に音の問題は共同住宅に発生し、これは裏を返せば共同住宅だから発生するということになる。つまり、一戸建てに一人で住んでいるのではないから、他の部屋の生活音は聞こえてきて当たり前。
さらに音の問題は当事者間の問題と言う考えもあり、不動産屋によってはノータッチで、当事者同士で解決するように言われる場合もある。確かに入居させているのは不動産屋なのだが、となりの人があなたの部屋に泥棒に入れば、当然となりの人に補償を求めるのと同じだ。と言っても、他の住人に迷惑をかける行為は禁止されているはずだから、不動産屋もある程度は対応する必要はあるだろう。1階の人が2階の人の音がウルサイ場合のやり取りのパターンを挙げよう。


■ケース1
(理想のパターン)
(1)1階の人:2階に直接注意する。
(2)2階の人:非を認め謝罪する。
(3)結果⇒その後の問題は無し
■ケース2
(直接注意すると感じが悪くなるので不動産屋に頼む)
(1)1階の人:不動産屋に連絡。
(2)不動産屋:手紙で全入居者に通知
(3)結果⇒その後の問題は無し


ケースAで言う通知とは「共同住宅だから音には注意してくださいね。」と誰がうるさくて誰が文句を言ったのかは一切明記しません。主観的な部分も絡んでくるので、第三者である不動産屋は一方的にあんたが悪い!ということは出来ない。ただし、苦情を受けた不動産屋の担当によっては直接2階の人に電話で注意してしまう事も多々ある。いずれにせよそれで問題が納まれば良いのだからそれぞれだ。
ここまでで収まるのは半分ぐらい。大体は慢性化します。



■ケース3
(イタチゴッコ)
(1)1階の人:何らかの形で注意する。
(2)2階の人:非を認めて謝罪する
(3)ヤッパリウルサイ
(4)1階の人:もう一回注意する
(5)2階の人:逆切れする
(6)1階の人:不動産屋に通報
■ケース4
(1)1階の人:不動産屋に通報
(2)不動産屋:手紙で全入居者に通知
(3)ヤッパリウルサイ
(4)1階の人:もう一回不動産屋に通報


こうなってくると、不動産屋も困る。何が困るかと言うと、「1階の人が単に神経質」なのか「本当に2階の人がウルサイのか」が解らないのだ。不動産屋は当事者の話を直接聞くが結果はいつも下記の通り。


★1階の人の言い分
二階の人は必要以上に音を出している。ステレオもウルサイ。たまに友達を呼んできて話し声もうるさい。こんなにウルサイのに何で毅然とした態度で注意してくれないんだ。こっちは被害者なのにふざけるな。
★2階の人の言い分
夜に物音は立てていない。普通に暮らしている。ステレオも常識の範囲内だ。友達を呼ぶ事もあるが、話し声には注意している。 普通に暮らしているのに不動産屋は1階の人の肩ばっかり持ちやがって。生活音をどうやって消せと言うんだ。

....不動産屋の苦労。解っていただけましたでしょうか(涙)
次のページでではいったいどうしたら良いのかを考えよう。


>>対処の方法